米国のVanEck社がソラナ現物ETFを申請、ビットコインとイーサリアムに続くか?

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SEC(米国証券取引委員会)は1月11日(日)、ビットコイン現物ETFを米国で初めて承認。そして現在、イーサリアム現物ETFがまもなく承認されるという見通しが立っています。したがって、市場に新たな波が到来しており、おすすめ仮想通貨を参考に新規投資先を探す人が増えています。このような状況の中、ビットコインとイーサリアムに続いて、米国のVanEck社がSECにソラナ現物ETFを申請しました。本記事では、ソラナ現物ETF申請に至る背景や今後の見通しについて解説します。

まず、今回ソラナ現物ETFを申請したことが判明したVanEck社は、1955年に設立されたアメリカの投資管理会社です。同社は特に、金や天然資源、新興市場への投資で知名度が高く、その革新的なアプローチで多くの投資家から評価を受けています。

一方で、一般的な株式や債券だけでなくETFの提供にも力を入れており、最近ではビットコインETFの提供を試みるなど、暗号資産関連の金融商品にも早期から注目。暗号資産市場においても先駆的な動きを見せています。

そして6月28日(金)、VanEck社がSECに対してソラナ現物ETFを申請したことが判明しました。これは米国で初の試みであり、市場にとってはポジティブな要素となります。

その結果、申請が公表された前日時点で135.29ドルであったソラナの価格は、申請後には150.57ドルに。1日で約11%の上昇を記録しました。

それでは、VanEck社がソラナの現物ETF申請を行う理由は何なのでしょうか。その背景にはソラナの長期的な可能性への信頼と、主流の投資家にとってのアクセスの容易さを提供することにあります。

VanEck社は、ソラナが市場時価総額、総ロックアップ価値(TVL)、およびアクティブユーザー数で上位のブロックチェーンの一つになるという見通しを立てています。さらに、ソラナは今後さらなる高スループットのチェーンとしての成長と、他の主要なプラットフォームとの競争が予測されています。VanEck社はこれらを見据え、暗号資産ETF市場に参入することで、投資家がソラナとそのエコシステム内の他のトークンへ投資する機会を提供することを目指しています。

また、暗号資産のETFへの規制承認を求める資産運用会社の増加も一因とされています。ブラックロック、フィデリティなど他の大手がビットコインの現物ETFの承認を既に取得しており、イーサリアムの現物ETFに関する申請も進めています。これらの承認を受けて、ソラナなど他の主要な暗号資産のETFも承認される可能性が高まっていると考えられています。

VanEck社は、この流れに乗り、ソラナ現物ETFの早期承認を目指しているのです。

ただし、ソラナ現物ETFの今後の見通しは、複数の要因が絡み合う複雑な状況にあります。SECの審査プロセスは慎重かつ時間を要するものとなり、ビットコインETFの承認までの道のりを考えると、ソラナETFの承認も同様に長期化する可能性があります。また、規制環境の変化がポジティブな影響を与える一方で、ソラナの特性や市場規模がビットコインとは異なるため、SECは異なる基準を適用する可能性も考慮する必要があります。

一方で、もし承認された場合、ソラナの流動性と価格安定性が向上し、機関投資家の参入が促進される可能性があります。さらに、ソラナ現物ETFの承認は他の主要な暗号資産ETFへの道を開く可能性もあり、暗号資産市場全体に波及効果をもたらす可能性があるでしょう。

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