麻雀は1800年頃から人々に愛されてきた魅力的なゲームです。中国発祥のゲームで、現在は世界中の人々に愛される娯楽になりました。日本でも雀荘(麻雀をプレイできるお店)が至る所にあり、多くの人がプレイしています。プロのプレイヤーも存在しており、競技としての側面も持っています。また、麻雀を取り挙げるテレビ番組や、初心者に麻雀のルールや戦略を教えるような内容の動画も人気です。数多くのゲームが存在している今でも麻雀は人気ゲームの一つであることがわかります。
麻雀はどこで生まれた?
麻雀のオリジナルとも呼べるものは千年以上も前からあると言われていますが、今のルールの麻雀ができたのは1800年頃とも言われています(これには諸説あり)。麻雀は様々な地域や文化の影響を受けながら進化し今の形になりました。
麻雀の基礎は中国のカードゲームと言われています。麻雀が誕生する前、その元となるカードゲームをプレイする伝統が中国にありました。「馬弔(マーディアオ)」というゲームです。トランプもこのゲームが西洋に伝わってそれが元になったという説があります。地域によってこのカードに描かれているは異なるようでいくつか種類がありますが、全部で40枚のものが一般的です。確かに見た目はトランプにも麻雀の牌にも似ています。
中国の清朝時代(1644~1912年)が麻雀の転換点となり、ここで現代に近い麻雀が中国全土で流行していきます。この時代の麻雀は今の標準的なものとは少しルールが異なりますが、牌を使用している点や戦略的なゲームであるという意味では現代のものと似ているゲームとなっていました。まず中国の上流階級の間で広がり、その後社交的な集まりの場で楽しむ娯楽として流行していくことになります。この時代で様々な人たちがプレイしながら麻雀というゲームの仕組みを改良していったと言われています。磨かれ続けた結果、日本でも多くの人々によって楽しまれるようなゲームへと成長していきました。
麻雀の戦略的な要素はどう作られたのか?
麻雀はマインドスポーツとしても有名です。囲碁、将棋、チェスなどさまざまなものがあり、どれも戦略的思考力が試されかつ無数の戦術があるゲームになっています。麻雀に関しても同じことが言えます。
麻雀にはどのような戦略的要素があるのか、それは麻雀というゲームの仕組みを知ればわかります。麻雀は複数回勝負して最終的に点数が多い人が勝ちとなりますが、一つ一つの勝負では「アガリ」となれば勝ちとなり点数を獲得します。「アガリ」となるには麻雀牌を組み合わせて作る「役」が必要です。この役を作る過程に麻雀の戦略的要素があります。相手のアクションや自分の持ち牌からどんな役を作るのが得策か考えてゲームを進めていくことになります。
ではそのような麻雀の戦略的要素はどのようにして作られていったのでしょうか?実は西洋のゲームの影響を受け、麻雀は頭を使うゲームに改良されていくことになります。歴史書には西洋のゲームが麻雀に与えた影響も記録されています。たとえば、チェス、ポーカー、ラミー、ドミノなどのゲームが影響を与えたゲームとして挙げられています。これらのゲームの中の要素を取り入れながら麻雀は戦略的思考が試されるゲームとして進化して行きました。
麻雀は歴史上、社会的な交流を促進する役割も果たした
麻雀は当初は上流階級の人々の間でプレイされていたゲームでした。しかし、麻雀はその魅力から階級の壁を越えて広がっていくことになります。麻雀が現代の麻雀に姿を変えた20世紀初頭の中国では厳格な階級差別が蔓延していましたが、麻雀がプレイできる場所では様々な背景を持つ人々が卓を囲み、経済や政治の違いを超えて交流していたと言われています。中国が急速に変革を遂げていった時代における娯楽の象徴といえるでしょう。現代の娯楽として人気なものとして、例えばiGamingが挙げられます。人気のオンラインギャンブルナビ・イカサマン.comなどで紹介されているオンラインカジノゲームは世界中で流行しています。麻雀は現代で言うところのiGamingのような娯楽の象徴だったのかもしれません。単なる人気ゲームではなく、社会的にも文化的にも価値の高い産物だったことは間違いでしょう。
そして麻雀は世界中に広がる
麻雀は中国で作られた後、世界中に広がることになります。19世紀後半から20世紀初頭は中国から多くの人々が世界中に移住していった時代でもあります。その際、中国からの移民が移住先に麻雀も持ち込みました。世界中にチャイナタウンができ、そこでは中国出身者だけでなく現地の人も含め様々な人が麻雀で交流していたようです。結果、麻雀は主に20世紀に世界中に伝わり、社交の場でプレイされるゲームになりました。
まとめ
現代には様々なゲームがあり、楽しみ方も様々ですが、麻雀もぜひプレイしてみて下さい。パズルゲームのような側面があり、他のプレイヤーとその完成スピードを競うイメージのゲームとなっています。その際、戦略的な駆け引きがあります。相手の捨て牌からどんな役を作ろうとしているのか予想し、同時に自分の牌を見ながら作れそうな役を探します。さらに複数回の勝負であれば点数計算もしておく必要があります。このような要素があるから麻雀は今でも人々を夢中にさせる魅力的なゲームになっています。そして、この魅力的なゲームを作ったのが今回解説した「歴史」であることも興味深く、麻雀の魅力の一つと言えるでしょう。
Comments